日本とネパールの架け橋に

パラス・マニ・ポカレル Parash Mani Pokharel
日本ネパール財団会長NRNA在住海外ネパール人共同副会長2013-2015会長/起業家/ロータリアン/サミカグループ創設者社長/プログラムプレゼンター。

ネパール出身。1974年生まれ。2003年ICU国際基督教大学卒業。2007年、横根町に「ナンマスター」をオープン。その後、店舗拡大や食材輸入業などを手がけています。「海外在住ネパール人協会日本支部」前会長でもある。

朗らかな笑顔とスッと相手を見つめるまなざし。6人兄弟の末っ子としてネパールの首都・カトマンズで育ったポカレルさんが、最初に日本を訪れたのは2001年のこと。ロータリー財団の研究グループ交換プログラムの一員として数週間滞在し、職業交流や文化を学びます。
「元々、日本語を学んでいましたし、その印象は絶大。日本人はよく働くし、“メイド・イン・ジャパン”製品は信頼性抜群で壊れません」。
日本への興味を深めたポカレルさんは、その後、ロータリー財団の奨学金で再び来日。国際基督教大学で多文化メディアを学ぶと、そのまま日本で様々な職を経験。そして2007年、持ち前の社交性と手腕を武器に、大府で「ナンマスター」を開店させました。

日本に根付いた日々を

「日本にネパールの食文化を紹介したくて。まずは小さな店から」。母国でも事業を手がけていたポカレルさんの日本での原点が「ナンマスター」。優秀なネパール人スタッフが提供するナンとカレーはリピーター続出。その後も亀崎店、アジア食材輸入業、インターナショナルスクール経営と幅を広げます。
その一方で、ロータリークラブや在日ネパール人協会にも積極的に参加。ボランティア精神と人徳、実業家としての手腕を買われ、協会の会長にも就任します。全国に在日ネパール人は約6万人。皆をまとめる協会会長は選挙で選ばれます。ポカレルさんは「事務所設立」や「会員のデータベース化」などを提案し、見事会長に。
「会長はみんなの相談役。当時は日本全国のネパール人から毎晩電話が来ました」。経営者、会長として奔走しつつ、同郷の女性とも結婚。一男をもうけ、公私共に日本に根付いた日々を送っています。